佐多民子(さたたみこ)庭園

寛保・寛延・宝暦(1741~1763)頃の作庭といわれ、知覧庭園群の中でも石組み及び庭園の地割構成が最も技術的にも感覚的にも力強い庭園です。
主屋の北側にあり、北西隅に高く石組みし三層石塔を置き、カエデ、マツ、イヌマキなどを植栽し、中央部から東部にかけて巨石を配しています。
巨岩奇岩を積み重ねて深山幽谷の景を写しだし、小船に乗って石橋の下を潜っていくと、仙人が岩の上から手招きしているようです。麓川の上流から運んだ庭石は凝灰岩質のもので、巨岩のため石目にそって割り、牛馬で運びやすくしたものです。
【枯滝石組】

巨石奇岩をもっとも大量に用いている庭で、一番奥にはツバキやマキの大刈り込みが、築山風に背景をなしています。巨石奇岩を積み重ねて深山幽谷の景を映し出し、個性豊に重厚壮麗といえるものがあります。
小船に乗って石橋をくぐって行くと、岩山の上から仙人が手招きをしているような気がします。 庭石は、麓川の上流、宍が城付近から運んだ凝灰岩質のもので、運搬のため石目にそって割り、積みながら元どおりにしたものです。
この庭の石組みには圧倒されるとよく聞かされます。
先端の巨石を畳み込むように組上げ、流れ口は山から流れ出る渓谷といった感じの滝石組みで、まさに山水画そのものといわれています。
滝石の下部に砂利を敷き詰め、石橋を掛け、その石橋に書院から飛び石を数枚打つ、この枯滝手前の石橋とか砂利を敷き詰め飛び石を打つなどの手法は、他の庭園では見られないこの庭のみの手法です。